
キッチンのリフォームは、色や扉のデザインに目がいきがちです。ですが、実際に住み始めてから「ここをもっと考えておけばよかった」と聞くのは、見た目よりも使い勝手に関わる部分。具体的には、ワークトップの高さ・収納・動線・コンセント・照明の5つです。どれも図面やカタログを眺めているだけでは気づきにくく、毎日使ってはじめて差が分かるところばかり。だからこそ、決める前に知っておくと後悔を減らせます。この記事では、糸島・福岡市でキッチンを含む水回りを手がけてきた目線で、後悔しやすい5つのポイントを具体的にお伝えします。
この記事のポイント
- 後悔が多いのは「高さ・収納・動線・コンセント・照明」の5つ。どれも使い勝手に直結する
- いずれも図面の上では気づきにくく、実際に立って・動いて確かめることが大切
- 打ち合わせ前に「今の台所の不満」を書き出しておくと、自分たちに合った形に近づく
POINT 01ワークトップの「高さ」
毎日立って作業する場所だからこそ、ワークトップ(天板)の高さが合わないと、腰や肩に負担がかかります。高すぎると肩が上がり、低すぎると前かがみになって腰にきます。高さを決めるときに一般によく使われる目安が「身長÷2+5cm」という考え方で、たとえば身長160cmの方ならおよそ85cmが一つの目安です。
ただし、これはあくまで目安です。家で履くスリッパの厚み、まな板の高さ、腕の長さによっても、しっくりくる高さは変わります。ですから図面の数字だけで決めず、ショールームで実際に立って、水を切る・野菜を切るといった動作をしてみるのが確実です。1〜2cmの差でも、毎日のことなので後になって気になりやすい部分です。
高さは、数字よりも「実際に立った感覚」で。1〜2cmの差が、毎日の腰に効いてきます。
POINT 02収納は「量」より「取り出しやすさ」
収納は多いほど良いと思われがちですが、後悔として多いのは「量はあるのに使いにくい」というものです。奥の物が取り出せない、しゃがまないと届かない——こうした不便は、収納を増やすだけでは解決しません。
大切なのは、よく使う物の「指定席」を先に決めることです。毎日使う調理器具や調味料は、腰から目線の高さの取り出しやすい場所へ。たまにしか使わない物は、上の棚や足元へ。今の台所で「取り出すのが面倒」と感じている物を書き出してみると、自分に必要な収納の形が見えてきます。しまう量ではなく、使う動作を起点に考えるのがコツです。
POINT 03冷蔵庫・シンク・コンロの「動線」
冷蔵庫・シンク・コンロの3点を結ぶ三角形は「ワークトライアングル」と呼ばれ、キッチンの動きやすさを左右します。この三角形が大きすぎると余計な歩数が増え、小さすぎると窮屈で作業しにくくなります。
あわせて後悔しやすいのが通路の幅です。1人で使うのか、2人で並んで立つのか、背後を家族が通るのか。引き出しや食洗機を開けたときに人が通れるかも見ておきたい点です。今の家で「すれ違いにくい」「振り向くとぶつかる」と感じる場所を思い出すと、必要なゆとりが具体的にイメージできます。

POINT 04「コンセント」の数と位置
意外と後悔が多いのがコンセントです。炊飯器・電気ケトル・トースター・ミキサー・電子レンジなど、キッチンで使う家電は暮らしとともに増えていきます。数が足りないと延長コードが伸びて、見た目も安全面も気になってきます。
ポイントは、作った当初より家電が増える前提で、多めに・使う位置に付けておくことです。手元で使う調理家電用、背面カウンターやパントリー用など、「どこで何を使うか」を具体的に想像して配置を決めます。高さも大切で、カウンター上で使うなら、立ち上がり部分にあるとコードが垂れずに使えます。後から増やすのは工事が必要になるため、計画の段階で余裕を見ておくと安心です。
コンセントは「今の数」ではなく「これから増える前提」で。足りない後悔はあっても、多すぎる後悔はほとんど聞きません。
POINT 05手元の「照明」
天井の照明だけに頼ると、自分の体が影になって手元が暗くなることがあります。背後から光が当たる配置だと、立ったときに自分の影がシンクやまな板の上に落ちてしまうのです。
そこで、吊戸棚の下に手元灯を付ける、ダウンライトを作業面の真上あたりに配置するなど、影にならない位置を意識します。手元が暗いと、細かい作業がしにくいだけでなく、食材の色や火の通り具合も見えにくくなります。照明は最後に決めがちですが、毎日の使いやすさに関わる部分なので、明るさと位置は後回しにしないほうが安心です。
CONCLUSION図面で決める前に、今の不満を書き出す
キッチンリフォームで後悔しやすいのは、高さ・収納・動線・コンセント・照明の5つ。共通しているのは、どれも図面やカタログの上だけでは気づきにくく、実際に毎日使ってはじめて差が分かる点です。
だからこそおすすめしたいのが、打ち合わせの前に「今の台所で不便に感じていること」を書き出しておくことです。腰が痛くなる、あの棚に届かない、コンロの横が狭い、コンセントが足りない——そんな小さな不満こそ、新しいキッチンで解消すべきヒントになります。その不満リストを持って現地調査に臨むと、図面が一気に「自分たちの暮らしに合った形」に近づきます。キッチンリフォームの詳しい内容はキッチンリフォームのページで、実際の仕上がりは施工事例もあわせてご覧いただけます。
- ワークトップの高さを、図面の数字だけでなくショールームで実際に立って確かめた
- よく使う物の「指定席」を先に決めてから、収納の形を考えた
- 冷蔵庫・シンク・コンロの距離と、人がすれ違う通路の幅にゆとりがある
- 増える家電を見込んで、コンセントを使う位置に多めに付けた
- 手元が影にならない位置に、照明を配置した
「うちのキッチン、何から決めればいい?」——まずは今の不満から
今の台所で感じている不便を教えていただくだけで、優先して直したいポイントをご一緒に整理できます。おおよその費用感は、AIのかんたん概算でも確かめていただけます。現地調査・お見積もりは無料です。

