
手すりは1本からお付けします。「大げさな工事になりそう」と後回しにしている方ほど、早めにご相談ください。手すりの取り付けは、私たちが承っている工事の中でいちばん小さい部類です。ただ、小さいからといって軽い工事ではありません。体重をかけるものなので、壁のどこに下地があるかを見て固定しなければ、いざというときに外れます。この記事では、なぜ手すりが転倒予防として効くのか、家のどこに何ができるのか、費用の考え方と介護保険の住宅改修の仕組みを、糸島市と福岡市で工事をしている立場からまとめます。
THIS ARTICLE — この記事の要点
- 介護が必要になった主な原因のうち「骨折・転倒」は13.9%で第3位、要支援者に限ると16.1%(厚生労働省 2022年調査)
- 手すりは体重を受けるもの。壁の中の下地(柱や間柱)を見て固定しないと外れる
- 廊下・トイレ・浴室・玄関・階段、それぞれで付ける位置と目的が違う
- 介護保険の住宅改修では手すりの取り付けが対象。支給限度基準額20万円、原則9割が償還払いで支給される
- 制度を使うなら工事の前に申請が必要。まずケアマネジャーに相談し、見積書を用意する
WHY転倒は、介護が必要になる原因の上位に入っています
「まだ大丈夫」と思っているうちに起きるのが転倒です。厚生労働省の2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況(Ⅳ 介護の状況)によると、介護が必要となった主な原因は、認知症16.6%、脳血管疾患16.1%に続いて骨折・転倒が13.9%で第3位です。要支援者に限ると骨折・転倒は16.1%と、さらに割合が上がります(2ページ目 表17、2026年9月3日確認)。
つまり転倒は「ケガ」で終わらず、そのあとの暮らし方を変えてしまう出来事です。手すりは、その最初の一歩を防ぐためのいちばん安い備えだと考えています。
ご相談で目立つのは、ご本人よりご家族からの「実家の階段が心配」「トイレで立ち上がるときにふらつくと聞いた」というものです。ご本人が「まだ要らない」とおっしゃる場合も、ご家族と一緒に現地を見せていただければ、必要な場所とそうでない場所を一緒に整理できます。
BASIS手すりは、壁のどこに下地があるかで決まります
手すりは体重をかけるものです。壁紙の下には石膏ボードがあり、その奥に柱や間柱と呼ばれる下地が一定間隔で入っています。ビスはこの下地に効かせないと、石膏ボードだけでは持ちません。取り付けた直後は付いているように見えても、体重をかけたときに抜けます。
下地の位置は、付けたい場所にちょうどあるとは限りません。その場合は、下地と下地の間に補強板を渡してから手すりを固定します。ここが「1本の手すり」でも職人の仕事になる理由です。
私たちはクロス・壁紙の内装を原点にしている会社なので、壁の中がどうなっているかを日常的に見ています。手すりを付ける位置に下地があるか、無ければどう補強するかを現地で確認し、その内容を含めてお見積もりします。
できることの全体は部分リフォームでできること一覧とサービス一覧にまとめています。
PLACE家のどこに、何ができるか
廊下:歩行の補助として、進行方向に沿って横に付けます。長い廊下は途中で途切れない連続した手すりが基本です。夜中にトイレへ行く動線を優先します。
トイレ:立ち座りの補助として、便器の横や前に縦・横・L字型を付けます。トイレの手すり設置は、私たちが承っている小さな工事の代表例です。壁紙やクッションフロアの張り替えと同時にご依頼いただくこともできます。
浴室:浴槽をまたぐ動作と、洗い場での立ち座りに合わせて付けます。ユニットバスと在来のタイル壁では固定方法が変わります。お風呂全体の見直しをお考えならお風呂・浴室リフォームもご覧ください。手すりの取り付けや段差の解消だけでもお引き受けしています。
玄関・上がり框:靴の脱ぎ履きと段差の上り下りに合わせて縦手すりを付けます。段差そのものの解消とあわせてご相談いただくことが多い場所です。
階段:転倒したときの被害がいちばん大きい場所です。すでに片側に付いている場合でも、下りるときの利き手側に付いているかを確認します。
COST費用の考え方。一律の金額を出していない理由
手すりの取り付け費用について、当社では一律の金額をサイトに載せていません。理由は、同じ「手すり1本」でも、下地がその位置にあるかどうかで工事の内容が変わるからです。下地があればそのまま固定できますが、無ければ補強板の取り付けが加わります。壁の材質でも変わります。
そのため、現地を見せていただいてから、手すりの本数・長さ・補強の有無を含めた内訳でお見積もりします。現地調査とお見積もりは無料です。見積もりをご覧になってから決めていただいて構いません。
「先に目安だけ知りたい」という方は、お電話でおおよその考え方をお伝えできます。ただし金額を確定させるには現地調査が必要ですので、そこはご了承ください。調査の流れは現地調査は無料?有料?にまとめています。
SYSTEM介護保険の住宅改修は、手すりの取り付けが対象です
要支援・要介護の認定を受けている方は、介護保険の住宅改修費の対象になる場合があります。厚生労働省の資料「介護保険における住宅改修」では、住宅改修の種類の1つめに「手すりの取付け」が挙げられています。支給限度基準額は20万円で、実際の住宅改修費の9割相当額が償還払いで支給されます(支給額の上限は18万円。所得に応じて割合が変わります)(2026年9月3日確認)。
大事なのは順番です。同じ資料に、住宅改修を行おうとするときは必要な書類(住宅改修が必要な理由書など)を添えて申請書を提出し、工事完成後に領収書などを提出すると書かれています。流れとしては、ケアマネジャーに相談し、申請書類(工事費の見積もりを含む)を提出し、工事をしてから領収書を提出する、という順です。やむを得ない事情がある場合を除き、工事の前に申請が必要です。
私たちは、制度を使えるかどうかを判断する立場にはありません。それを決めるのは保険者(市区町村)とケアマネジャーです。私たちができるのは、申請に使える内訳の入った見積書を出すことと、現地で必要な工事を整理することです。制度を使いたいとお考えの方は、見積もりの前にケアマネジャーにその旨をお伝えください。
補助金やローンとの考え方の整理はリフォームローンと補助金、結局どっちがお得?にも書いています。
BEFORE / AFTER手すりを付ける前と後で、何が変わるか
付ける前は、こういう状態です。トイレで立ち上がるとき、壁に手をついてなんとか立つ。夜中の廊下は壁伝いに歩く。お風呂の浴槽をまたぐときは、いつもひやっとする。それでも「まだ大丈夫」と言って、ご家族が心配だけを抱えています。
付けたあとは、こう変わります。立ち上がる動作に迷いがなくなります。夜中のトイレに行くのが怖くなくなります。ご家族は「あそこに手すりがある」と分かっているだけで、外出中の心配が減ります。手すり1本で変わるのは、動作そのものより、暮らしの中の緊張です。
この差を生んでいるのは、大きな工事ではありません。体重をかけても外れない場所に、必要な向きで1本付いているかどうかだけです。
糸島市と福岡市で対応しています。対応範囲は対応エリアのページをご覧ください。まずは、気になっている場所を見せてください。
FAQよくあるご質問
手すり1本だけでも来てもらえますか?
手すりの取り付け費用はいくらですか?
介護保険は使えますか?
タイル張りの浴室にも付けられますか?
壁紙の張り替えと一緒に頼めますか?
本人が「まだ要らない」と言っています。どう進めればいいですか?
CONCLUSIONまとめ
手すりは、家の中でいちばん小さくて、いちばん効く備えです。転倒は介護が必要になる原因の上位に入る出来事で、防げるものは防いでおくに越したことはありません。
ただし、付ければいいというものではなく、壁の下地に効かせて固定できているかが全てです。だからこそ1本でも現地を見せていただき、補強の有無を含めてお見積もりしています。介護保険の住宅改修を使う場合は、工事の前にケアマネジャーへの相談と申請が必要です。
気になっている場所があれば、まずは見せてください。現地調査とお見積もりは無料です。お電話は092-334-2211、フォームからのご相談もお受けしています。
※費用は目安のレンジです。正確な金額は無料の現地調査でお出しします。糸島市・福岡市を中心に対応しています。

