
一戸建てをまるごとフルリフォームする場合、費用は500万円〜1,200万円、工期は2〜4か月が目安です。同じ「フルリフォーム」でも、内装を中心に整えるのか、間取りまで動かすのか、下地や構造にどこまで手を入れるのかで、金額は倍近く変わります。私たちは糸島市・福岡市で、クロス(壁紙)を原点に内装から水回りまで自社の職人が一貫して施工してきました。この記事では、その幅がどこから生まれるのかを、実際に現地でお伝えしている順番のまま整理します。
THIS ARTICLE — この記事の要点
- 一戸建てのフルリフォームは500万円〜1,200万円、工期2〜4か月が目安
- 金額の幅は「手を入れる範囲」「構造まで触るか」「下地の傷み」の3つで決まる
- 水回り+内装のまとめリフォームなら200万円〜400万円・3〜6週間という選択肢もある
- 築30年・築50年・古民家では、開けたときに出てくるものが違う
- 全部やるかどうかは、現地調査で建物の状態を見てから一緒に見極めます
RANGEフルリフォームは500万〜1,200万円。なぜ倍以上の幅が出るのか
一戸建てをまるごと手を入れる場合、私たちがお伝えしている目安は500万円〜1,200万円(税込)、工期2〜4か月です。「相場を調べたのに幅がありすぎて判断できない」という声をよくいただきますが、この幅は曖昧さから来ているのではなく、工事の中身が本当に違うことから来ています。
幅を生んでいるのは、大きく3つです。①どこまでの範囲に手を入れるか、②間取りなど構造まで動かすか、③開けてみた下地がどうなっているか。この3つのうち①と②はご希望で決められますが、③だけは建物が決めます。だからこそ、契約前の現地調査で見られるところまで見ておくことが、金額のブレを小さくする一番の近道になります。
①範囲:内装(クロス・床・建具)を家全体で更新するだけなら金額は抑えられます。ここに浴室・キッチン・トイレ・洗面といった水回りが加わり、さらに断熱や外まわりまで含めると、上の帯へ動いていきます。
②構造:壁を抜いてLDKをひと続きにする、和室を洋室にして続き間をなくす、水回りの位置を動かす。こうした間取り変更は、大工工事に加えて電気・給排水の配管を引き直す工事が伴うため、同じ面積でも費用の性格が変わります。
③下地:糸島市や福岡市でも海に近い地域では、湿気や潮風の影響で床下・壁の下地が傷んでいることがあります。表面のクロスがきれいでも、めくると下地が水分を含んでいた、というのは珍しくありません。下地の補修は仕上げの前提になるため、ここが金額の読みづらさの正体です。
| 費用帯(税込・目安) | 主な工事の中身 | 工期の目安 |
|---|---|---|
| 500万〜700万円 | 内装(クロス・床・建具)を全室更新+水回りの入れ替え。間取りは大きく変えない | 2か月前後 |
| 700万〜900万円 | 上記に加えて間取りの一部変更、床下地・壁下地の補修、収納の作り直しなど | 2〜3か月 |
| 900万〜1,200万円 | LDKを含む間取り変更、断熱・建具の全面更新、傷みの大きい下地の全面やり替えまで | 3〜4か月 |
COST200万〜400万円の「水回り+内装まとめ」との境目はどこか
フルリフォームの一歩手前に、水回り+内装のまとめリフォーム(200万円〜400万円・3〜6週間)という選択肢があります。実際にご相談をいただくと、ご希望を伺ううちに「まるごとでなくてもよさそうですね」となることがあります。まずはこの境目を知っておくと、見積もりの見え方が変わります。
判断の分かれ目はシンプルで、壁と床の下地に手を入れる必要があるかどうかです。設備を入れ替えて仕上げを張り替えるだけで暮らしが整うならまとめリフォームの範囲に収まりますし、下地からやり直す・間取りを動かすとなればフルリフォームの帯に入っていきます。
| 工事内容 | 費用の目安(税込) | 工期の目安 |
|---|---|---|
| 浴室(ユニットバス入れ替え) | 70万〜130万円 | 4〜7日 |
| キッチン入れ替え | 60万〜150万円 | 4〜7日 |
| トイレ交換 | 15万〜35万円 | 1日前後 |
| 洗面台交換 | 10万〜30万円 | 1日前後 |
| クロス張り替え(6畳) | 5万〜9万円 | 1日前後 |
| クロス張り替え(LDK) | 12万〜22万円 | 1〜2日 |
200万〜400万円で収まりやすいケース
設備の老朽化が主な悩みで、間取りにはおおむね満足している。床のきしみや壁の膨れがなく、下地が健全である。こうした場合は、浴室(70万〜130万円)・キッチン(60万〜150万円)・トイレ(15万〜35万円)・洗面台(10万〜30万円)の入れ替えに、LDKのクロス張り替え(12万〜22万円)などを組み合わせる形で計画できます。
水回りをまとめるか1か所ずつにするかの判断は、水回り4点をまとめる判断で整理しています。工事日数と足場・養生の重なりが効いてくる話なので、あわせてご覧ください。
500万円以上のフルリフォームに寄っていくケース
床がふかつく・建具が閉まりにくい・冬の底冷えが強いといったサインが出ている場合は、仕上げだけを新しくしても数年で同じ悩みに戻ります。壁を抜いて明るさを取り直したい、浴室の位置ごと動かしたい、といったご希望も同じ方向です。
中古住宅を購入して入居前にまとめて直す場合も、住みながらの制約がないぶん一度で仕上げたほうが結果的に無駄が出にくく、フルリフォームの帯で計画することが多くなります。
AGE築年数で変わる「開けてから出てくるもの」
同じ延床面積でも、築年数によって解体後に出てくるものが違います。私たちは解体から仕上げまで自社の職人が一貫して行うため、開けた時点の状態をそのまま共有し、その場で対応をご相談できます。ここでは、糸島市・福岡市で実際に見てきた傾向として、築年数ごとに起きやすいことを挙げます。
築30年前後:設備と仕上げの寿命が重なる
給湯器・浴室・キッチンといった設備が一斉に寿命を迎える時期です。構造そのものは健全なことが多く、内装と設備の更新が工事の中心になります。費用帯としては500万〜700万円に収まりやすい一方、間取り変更を加えると一段上がります。
この年代でよくあるのが、和室の続き間をLDKにまとめたいというご希望です。壁を抜けるかどうかは図面と現地の両方を見る必要があるため、その場で断定せず、確認したうえでお答えしています。
築50年前後:下地と断熱が主役になる
壁の中の下地、床組、건具まわりに傷みが出ていることが増えます。仕上げだけを新しくしても足元の冷えやきしみは残るため、下地からやり直す判断が必要になり、700万〜1,200万円の帯で計画することが多くなります。
海に近い地域では、湿気と塩分の影響で床下の木部が弱っていることがあります。床をめくらないと分からない部分なので、追加費用が出る可能性がある箇所は契約前に必ずご説明し、どこまでが見積もりの範囲かを線引きしています。
古民家:残すものと替えるものを見極める
築70年ほどの古民家再生にも対応しています。梁や柱、建具など、今の材料では手に入らないものが残っていることがあり、それらをどう活かすかで工事の設計が変わります。部分的な再生であれば400万円〜・2か月〜が目安です。
古民家の場合、全部を新しくするほうがかえって家の良さを削ってしまうことがあります。残すものと替えるものを、一緒に見極めます。これは私たちがいちばん時間をかけてお話しする部分です。
TIME工期2〜4か月。その間の住まいをどうするか
フルリフォームで見落とされやすいのが、工事期間中の住まいの費用と手間です。工事費だけを比べていると、後から仮住まいと引っ越しの負担が乗ってきます。2〜4か月という工期は、そのまま生活の計画に関わってきます。
全面工事の場合は、水回りが同時に止まる期間が発生するため、仮住まいをご検討いただくことが多くなります。一方、工事を範囲ごとに分けて進めれば、住みながら進められる場合もあります。どちらが向いているかは、ご家族の人数や在宅時間、ペットやお子さまの有無で変わります。
- 工事期間中、キッチンと浴室が使えない期間はいつからいつまでか
- 仮住まいの家賃・敷金・駐車場代を、工事費とは別に見込んでいるか
- 引っ越しが往復2回分になる前提で費用を計算しているか
- 家具・家電をどこに預けるか(トランクルームの費用も含めて)決まっているか
- 住みながら進める場合、荷物を動かす部屋の順番を決めてあるか
- 工事の開始と完了の希望時期に、繁忙期や引き渡しの締め切りが重なっていないか
ORDER「全部やる」だけが答えではない。優先順位の付け方
ご相談をいただくと、はじめから全面工事を前提にお考えの方が少なくありません。ただ実際に現地を見ると、いま手を入れるべき場所と、もう少し先でよい場所が分かれることがあります。私たちは、必要のない工事をおすすめしません。
優先順位を決めるときの考え方は3つです。①放っておくと傷みが広がるもの、②毎日の不便が大きいもの、③見た目の満足に関わるもの。この順に手を入れると、同じ予算でも暮らしの変化が大きくなります。
①は雨漏りや水漏れ、床下の傷みなど、時間とともに工事範囲が広がるものです。②は浴室の寒さ、キッチンの使いにくさ、段差など、毎日繰り返し感じる不便。③はクロスや床の見た目です。③から始めても気持ちは上がりますが、①が残っていると数年後にやり直しになることがあります。
先に水回りだけを200万〜400万円で整えて、数年後に内装をまとめて更新する、という進め方も現実的です。逆に、下地の傷みが分かっている場合は、仕上げを2度やらずに一度で仕上げたほうが総額は抑えられます。どちらが得かは建物次第なので、見積もりの段階で両方の道筋をお出しすることもあります。
CHECK見積もりを見比べるときに、私たちがお伝えしていること
フルリフォームは金額が大きいぶん、相見積もりを取るのが自然です。私たちは相見積もりを歓迎しています。そのうえで、比べるときに見ていただきたいのは総額の数字だけではありません。同じ500万円でも、含まれている工事が違えば比較になっていないからです。
特に確認していただきたいのが、解体後に下地の補修が必要になった場合の扱いです。「一式」でまとめられていると、どこまでが含まれているかが読めません。私たちは、追加費用が出る可能性のある箇所を契約前に必ずご説明し、その条件を書面に残しています。
見積書のどこを見るかは見積書のチェックポイントで詳しく整理しています。工事が始まってから金額が動く理由については追加費用が出る理由をご覧ください。
- 解体・撤去・処分の費用が別立てで書かれているか
- 下地補修が必要になった場合の単価と判断のタイミングが書かれているか
- 設備のメーカー・品番・グレードが明記されているか
- 電気・給排水の配管工事が範囲に含まれているか
- 仮設・養生・現場管理費がどこに入っているか
- 工程表があり、工期の内訳が示されているか
- 施工は自社の職人か、下請けに出るのか
FAQよくあるご質問
一戸建てのフルリフォームは、結局いくら見ておけばよいですか。
全部ではなく、一部だけ先に直すことはできますか。
工事中は住み続けられますか。
築50年を超える家でも、建て替えずにリフォームできますか。
現地調査や見積もりに費用はかかりますか。
CONCLUSIONまとめ
一戸建てのフルリフォームは500万円〜1,200万円、工期2〜4か月が目安です。この幅は、手を入れる範囲・構造まで動かすか・下地がどうなっているかの3つで決まります。逆に言えば、この3つを現地で確認できれば、金額はかなり絞り込めます。
そして、全部やることが正解とは限りません。水回り+内装のまとめリフォーム(200万円〜400万円)で暮らしが十分に整う場合もあれば、下地の傷みが分かっていて一度で仕上げたほうが総額を抑えられる場合もあります。どちらに向かうかは、建物を見てから判断するものだと考えています。
私たちは糸島市・福岡市で、クロス(壁紙)を原点に内装から水回りまで自社の職人が一貫して施工しています。現地調査・見積もりは無料です。残すものと替えるものを、一緒に見極めるところから始めませんか。お問い合わせから、気になっている場所だけでもお聞かせください。料金の目安や対応できる工事もあわせてご覧いただけます。
※費用は目安のレンジです。正確な金額は無料の現地調査でお出しします。糸島市・福岡市を中心に対応しています。

