
水回り4点を同時に工事する一番の利点は、費用ではなく「段取りと生活への影響を1回にまとめられること」です。浴室・トイレ・キッチン・洗面台は、それぞれ単体でも工事できます。それでも同時期をおすすめする場面があるのは、養生や現場管理、日程調整といった「工事のたびに毎回発生するもの」を1回に集約できるからです。この記事では、4点それぞれの費用と工期、まとめた場合と分けた場合で何が変わるのか、そしてどこから手をつけるべきかの考え方を、私たちが糸島・福岡市で施工してきた立場から整理します。
THIS ARTICLE — この記事の要点
- 4点それぞれの費用は浴室70〜130万円・キッチン60〜150万円・トイレ15〜35万円・洗面台10〜30万円(税込)。単純に足すと155〜345万円になります
- まとめる利点は「工事日程が1回」「養生と現場管理が1回」「生活への影響を一度に収められる」の3つです
- 分けて工事すると、そのつど養生・現場管理・日程調整が発生し、そのたびに家の中が工事の状態に戻ります
- 優先順位は「傷みの進み方」「使う回数」「冬の寒さ」の3つで考えると決めやすくなります
- 住みながらの工事にも対応しています。1か所からのご依頼も同じようにお引き受けします
COST水回り4点の費用と工期を、まず並べて見る
「水回り4点セット」という言葉はよく使われますが、中身は浴室(ユニットバス)・キッチン・トイレ・洗面台の4か所を指すのが一般的です。同時にやるか分けるかを考える前に、それぞれが単体でいくら・何日かかるのかを把握しておくと、判断がぐっと楽になります。
私たちが糸島市・福岡市で実際にお見積もりしている価格帯と工期の目安は次のとおりです。設備はTOTO・LIXILの正規品を使い、施工は下請けに丸投げせず自社の職人が行います。
| 工事箇所 | 費用の目安(税込) | 工期の目安 | 工事中に使えなくなるもの |
|---|---|---|---|
| 浴室(ユニットバス交換) | 70〜130万円 | 4〜7日 | お風呂(その間は入浴先の確保が必要) |
| キッチン交換 | 60〜150万円 | 4〜7日 | 台所(対面化などレイアウト変更は別途) |
| トイレ交換 | 15〜35万円 | 半日〜1日 | トイレ(同日中に復旧) |
| 洗面台交換 | 10〜30万円 | 半日〜1日 | 洗面所(同日中に復旧) |
| 4点すべての単純合計 | 155〜345万円 | - | - |
浴室とキッチンは「日数のかかる工事」、トイレと洗面台は「1日で終わる工事」
同じ水回りでも、性格はまったく違います。浴室とキッチンは解体をともなうため4〜7日かかり、その間はお風呂や台所が使えません。一方でトイレと洗面台は、既存と同じ位置に同じタイプを入れ替えるなら半日から1日で終わり、その日のうちに使えるようになります。
この差を知っておくと、「まとめるかどうか」を考えるときの目線が変わります。負担が大きいのは日数のかかる浴室とキッチンであり、トイレと洗面台は他の工事に合わせて差し込みやすい、という関係になっているからです。
壁と床のクロスまで含めるかどうかで総額は動く
設備を新しくすると、周囲の壁や天井のくたびれが目につきやすくなります。私たちはクロス工事が原点の会社なので、設備交換とあわせて内装まで一貫してお引き受けできます。目安として、トイレの壁天井クロスが3〜6万円、6畳のクロス張り替えが5〜9万円、LDKのクロスが12〜22万円(いずれも税込)です。
水回りの設備交換に内装工事まで含めた「まとめリフォーム」の場合は、200〜400万円・3〜6週間が目安になります。設備4点の合計(155〜345万円)と数字が近く見えますが、こちらは内装工事を含んだ範囲の金額です。含まれる工事の中身が違うので、単純に見比べる数字ではありません。
TIMEまとめて工事する3つの利点は「段取り」に集約される
水回り4点をまとめて工事したほうがいい理由は、費用の話ではありません。私たちが現場で実感しているのは、次の3つです。いずれも「工事という出来事を何回起こすか」に関わる話です。
理由1:工事日程が1回で済む
工事には必ず日程調整がついてきます。設備の発注と納品、職人の手配、ご家族の在宅日、駐車スペースの確保。これらを4回別々にやるのか、1回にまとめるのか、という違いです。
水回り4点をまとめる場合、工期の目安は3〜6週間です。一方で分けて実施すると、浴室で4〜7日、キッチンで4〜7日、トイレと洗面台でそれぞれ半日〜1日と、実働日数だけなら短く感じます。しかし実際には、そのあいだに設備の選定・見積もり・発注・納品待ちが毎回はさまります。工事そのものより、この前後の調整のほうが負担になることが少なくありません。
理由2:養生と現場管理が1回で済む
工事の前には、通り道の床や壁を保護する養生を行います。搬入経路にあたる玄関・廊下・階段は、工事のたびに養生シートが敷かれます。4回に分ければ、この状態が4回訪れることになります。
現場管理も同じです。工事中は職人の出入り、資材の搬入、廃材の搬出があり、その日の家の中は「工事中の家」になります。まとめて行えば、その期間を一度に収められます。私たちのように自社の職人が施工する体制であれば、複数箇所を並行して進める段取りも組みやすくなります。
理由3:生活への影響を一度にまとめられる
浴室工事の期間はお風呂が使えず、近隣の入浴施設やご実家を頼ることになります。キッチン工事の期間は調理ができず、食事の段取りを変える必要があります。この「日常が変わる期間」を、年に何度も繰り返すのか、一度で終えるのか。ここが実際に暮らす方にとって一番大きい差です。
あわせてもう一点、仕上がりの統一感という利点もあります。浴室・洗面所・トイレは隣り合っていることが多く、時期を分けて工事すると、床材や建具の色味、クロスの質感がそろわないことがあります。同時期に決めれば、全体のトーンを見ながら選べます。
LIFE分けて工事すると、実際には何が起きるのか
では、1か所ずつ分けて工事した場合はどうなるのか。デメリットばかりではありませんが、繰り返し発生するものがあることは知っておいたほうがよいと思います。
分けて実施した場合、次の3つは工事のたびに必ず発生します。
・打ち合わせと見積もり、商品の選定
・搬入経路の養生と、工事中の職人の出入り
・在宅日の確保と、その箇所が使えない期間への備え
特に見落とされやすいのが、壁や床の取り合い部分です。たとえば洗面台だけを先に交換し、1年後に浴室を工事すると、洗面所の床とお風呂の入口が接する部分に手を入れ直す必要が出ることがあります。同時期であれば1回の工事で収まったものが、2回に分かれるわけです。
ORDER分けるなら、どこから優先すべきか
一度に全部は難しい、という場合の優先順位です。私たちは「傷みの進み方」「使う回数」「冬の寒さ」の3つで考えることをおすすめしています。
順番に見ていきます。
傷みが進むと工事の範囲が広がる場所を先に
水漏れや、床のフカフカした沈み込みがある場所は先に手をつけたほうがよい場所です。設備そのものの交換で済んでいたものが、放置すると下地の補修まで必要になり、工事の範囲と金額が広がるからです。
特に糸島市や福岡市の海に近い地域では、湿気や塩分の影響で下地が傷んでいることがあります。表面はきれいに見えても、めくってみると土台が弱っていた、というケースは実際にあります。こうした「開けてみないと分からない部分」があるため、私たちは追加費用が出る可能性のある箇所については、契約前に必ずご説明するようにしています(追加費用が出る理由についてはこちら)。
使う回数が多い場所ほど、満足度に直結する
1日に使う回数で考えると、トイレと洗面台は家族全員が何度も使う場所です。金額の目安はトイレが15〜35万円、洗面台が10〜30万円で、工期は半日から1日。比較的取り組みやすく、日々の使い心地の変化を感じやすい箇所でもあります。
浴室とキッチンは金額も工期も大きくなりますが、そのぶん暮らしの中心にある設備です。ご家族の中で誰が一番不便を感じているかを一度話し合っていただくと、優先順位が見えてくることが多いです。
冬の寒さがつらいなら、浴室を先に検討する
古い在来工法の浴室は、冬の冷え込みがそのまま伝わります。ユニットバスへの交換で断熱性のある浴槽や壁材に変わると、体感がはっきり変わる部分です。寒さがストレスになっているなら、優先度を上げて考える価値があります。
- 水漏れ、床のきしみや沈み込みがある箇所はないか
- 設備が使えない期間、代わりに使える場所を確保できるか(入浴・調理)
- 家族で一番不便を感じている場所はどこか、一度話してみたか
- 冬の寒さがつらい場所はどこか
- 設備だけでなく、周囲のクロスや床も一緒に直したいか
- 工事の予算をどこまで見ているか(<a href=”/reform-by-budget/”>予算別にできることはこちらで整理しています</a>)
LIVE住みながら工事はできるのか
「4点まとめてとなると、仮住まいが必要なのでは」というご心配をいただくことがあります。私たちは住みながらの工事にも対応しており、マンションの個人邸で住みながらリフォームを行った施工事例もあります。
住みながら進める場合は、段取りの組み方が変わります。たとえばトイレは半日から1日で復旧するため、家全体の生活が止まらないよう他の工事と重ならない日に入れる、といった調整をします。浴室工事の期間だけは入浴先の確保が必要になるため、その期間をできるだけ短く、はっきりお伝えするようにしています。
どこまで住みながら進められるかは、間取り・トイレの数・搬入経路・ご家族の生活時間帯によって変わります。ここは現地を見せていただかないと正確なことが言えない部分なので、調査の際に一緒に確認させてください。実際の仕上がりは施工事例でもご覧いただけます。
工事中の生活で、あらかじめ決めておくとよいこと
お風呂が使えない4〜7日間をどう過ごすか、台所が使えない期間の食事をどうするか。この2点だけでも先に決めておくと、工事が始まってからの負担がかなり違います。私たちからも、着工前に工程表をお渡しして「この日はこれが使えません」とお伝えします。
CHECK決める前に、私たちが必ずお伝えしていること
最後に、水回り4点セットを検討されている方に、私たちが打ち合わせの場でお伝えしている内容をまとめておきます。
ひとつめは、金額の幅には理由があるということです。浴室70〜130万円、キッチン60〜150万円という幅は、商品のグレードだけでなく、配管の位置変更が必要か、下地の補修が必要かで動きます。特に築年数が経った住宅では、解体してみて分かることがあります。だからこそ、追加費用が出る可能性のある箇所は契約前にご説明しています。
ふたつめは、全部やる必要はないということです。4点セットという言い方が広まっているぶん、「まとめないと損をする」と感じる方がいらっしゃいますが、そういうものではありません。いま困っている1か所だけを直して、残りは数年後に、という進め方も十分ありです。私たちは1か所からのご依頼も同じ体制でお引き受けします。
みっつめは、判断材料は現地を見てから揃うということです。カタログの価格だけでは、ご自宅で何が必要かは分かりません。現地調査とお見積もりは無料でお受けしていますので、比較検討の段階でも遠慮なくお声かけください。おおよその費用感を先に知りたい場合はAI見積もりもご利用いただけます。
水回りの工事内容は水回りリフォームのページで、料金の考え方は料金ページでご確認いただけます。
FAQよくあるご質問
水回り4点をまとめると、割引になりますか。
4点すべてやると、いくらくらいかかりますか。
工事期間中はどのくらい不便になりますか。
住みながらでも工事をお願いできますか。
とりあえずトイレだけ、洗面台だけでもお願いできますか。
見積もりだけでもお願いできますか。
CONCLUSIONまとめ
水回り4点をまとめて工事したほうがいい理由は、工事日程が1回で済むこと、養生と現場管理が1回で済むこと、そして生活への影響を一度にまとめられることの3つです。あわせて、設備と内装の色味をそろえられるという利点もあります。金額そのものが下がるわけではない、という点は正直にお伝えしておきます。
一方で、全部を同時にやらなければならないわけでもありません。傷みが進んでいる場所、使う回数が多い場所、冬に寒さがつらい場所。この3つの視点で優先順位をつければ、1か所ずつでも納得のいく進め方ができます。私たちは1か所からのご依頼も同じようにお引き受けします。
実際に何が必要かは、現地を見せていただいて初めてはっきりします。糸島市・福岡市エリアであれば、現地調査とお見積もりは無料です。株式会社トータルインテリア・真(糸島市前原東3丁目13-76/092-334-2211)まで、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。まずは費用感だけ知りたいという方はリフォーム費用相場の記事もあわせてご覧いただけます。
※費用は目安のレンジです。正確な金額は無料の現地調査でお出しします。糸島市・福岡市を中心に対応しています。

