
賃貸の原状回復で収益を左右するのは、工事の金額よりも、部屋が空いたまま過ぎていく日数のほうです。糸島市は筑肥線で福岡市の中心部とつながっていて、学生の方、単身で働く方、転勤で数年住まわれる方の入れ替わりがあります。入れ替わりのたびに、退去から次の入居までの空白が生まれます。この空白を何日で埋められるかは、工事そのものの速さより、退去立会いの段階でどこまで状態を押さえたかで決まります。糸島市で賃貸物件をお持ちのオーナー様に向けて、日数という単位で原状回復を組み立て直してみます。費用の相場の考え方は<a href=”/chintai-genjokaifuku-hiyou/”>賃貸の原状回復費用</a>、直す範囲の決め方は<a href=”/genjokaifuku-dokomade/”>退去後の原状回復はどこまで</a>にまとめているので、ここでは繰り返しません。
THIS ARTICLE — この記事の要点
- 原状回復の目的は、部屋が空いている日数を1日でも短くすること
- 工事の中身は、退去立会いの場でほとんど決められる(見ておく項目をチェックリストにしました)
- まずハウスクリーニングで落ちる汚れかを見て、落ちない汚れ・割れ・欠けで交換を考える
- 事務所は糸島市前原東3丁目13-76。市内の現場を同じ日に回れる距離にいます
- 1戸からでも、複数戸・連棟でも窓口は一つ。現地調査と見積もりは無料で、そのあとに契約の義務はありません
DAYS空いている日数が、そのまま収益から引かれていきます
退去の連絡が入った時点から、その部屋は家賃を生まない状態に入ります。工事の支出は一度きりで終わりますが、空いている状態は日割りで続きます。原状回復を金額だけで見ていると、この日割りのほうが視界から外れてしまいます。
糸島市の賃貸には、福岡市の中心部へ通う単身の方、学生の方、数年で異動される方の動きがあります。入れ替わりがあるということは、募集をかければ次の方が見込めるということでもあり、同時に空白が生まれる回数も多いということです。1回あたりの空白が長い物件は、その長さが年単位で積み上がります。
工事の中身より先に、募集を始めたい日を決めます
ご相談をいただいたとき、私たちが最初にうかがうのは「いつから募集を始めたいか」です。この日が決まると、どこに手を入れるか、どこは今回見送るかの判断がぶれません。範囲を決めるのは予算ではなく、募集開始の日です。
範囲を先に広げてから日程を考えると、工事と工事の待ち時間があとから積み上がります。壁を仕上げてから床の職人を探し、床が終わってから清掃を手配する。この順番で進むと、誰も手をつけていない日に部屋が空いたままになります。
家賃を下げる判断は、日数の話とは別に置きます
空室が長引くと、家賃を下げるかどうかの検討が出てきます。これは原状回復とは別の判断で、下げる前にできることもあります。内見で見られる場所に絞って手を入れる考え方は空室対策リフォームに整理しました。
ここでは、下げる・下げないの手前にある「空いている日数そのものを縮める」側に絞ります。家賃を据え置いたまま日数を縮められれば、同じ部屋から年間に残る金額は変わります。
WALKTHROUGH退去立会いの日に、工事の中身はどこまで決まるか
原状回復の段取りが遅れる原因のほとんどは、部屋の状態を誰も正確に把握しないまま日が過ぎることです。立会いのときに写真と一緒に状態を押さえておけば、その日のうちに見積もりの材料がそろいます。
立会いに私たちが同席することもありますし、オーナー様や管理の担当の方が撮られた写真を見せていただくこともあります。どちらでも構いませんが、見ておく場所は決まっています。
通常の使用でついたものか、そうでないものか
見た状態を整理するとき、国の指針が目安になります。国土交通省は賃貸住宅の原状回復について考え方をまとめ、原状回復をめぐるトラブルとガイドラインとして公開しています(2026年10月14日確認)。借りた当時の状態に戻すことではなく、通常の使用を超える使い方でついた損耗を復旧すること、という整理です。
したがって、日焼けや家具の重みでついた跡のような通常損耗・経年変化は、貸主側で見ておく部分として考えるのが原則になります。ただし実際の負担は契約の内容や経過年数の扱いで変わるため、部位ごとの割合をここで断定することはしません。線引きの考え方は賃貸の原状回復費用と退去後の原状回復はどこまでをご覧ください。
状態が分かれば、見積もりはその日から動きます
立会いで直す場所まで固めきれなくても構いません。状態さえ分かれば、私たちのほうで手を入れる案と見送る案を分けてお出しできます。判断の材料がそろっているほど、見積もりまでの往復が減ります。
反対に、退去から日が経ってから初めてご連絡をいただくと、部屋を見るところからのやり直しになります。私たちも早く入れるよう段取りしますが、見ていない部屋の工程は組めません。
- 壁紙の汚れが、クリーニングで落ちる程度か、下地まで届いているか
- 床に家具の凹みや擦れがあるか。張り替えか部分補修かで日数が変わります
- 水回りの水垢やカビが、清掃で戻る範囲か
- 建具や収納の扉が動くか、金物が外れていないか
- 設備が動くか。割れ・欠けがあれば、その場で写真に残す
- 鍵の本数と、残置物の有無
- 次の募集をいつから始めたいか。この日から逆算して工程を組みます
「うちの場合はどうなる?」と思ったら、見に行きます。お住まいの地区と、だいたいの築年数だけ教えてください。
現地調査・お見積もりは無料です。お見積もりのあとに契約する義務はありません。見た結果「まだ替えなくて大丈夫です」とお伝えすることもあります。
CLEANING FIRST落ちる汚れか、落ちない汚れか。交換はその後の判断です
汚れているから張り替える、と決める前に、ハウスクリーニングで戻る範囲かどうかを見ます。清掃で十分な部屋に新しいクロスを入れても、入居の決まりやすさがそれほど変わらないことがあります。
落ちない汚れ、下地まで届いた破れ、設備の割れや欠け。ここで初めて交換を考えます。見た結果、「ここはまだ替えなくて大丈夫です」とお伝えすることもあります。替える場所が減れば、工程もその分だけ短くなります。
私たちはクロス職人として始まった会社なので、壁・天井・床という面積の大きい場所の見極めには慣れています。部屋の第一印象は、この3か所でほとんど決まります。水回りで先に手を入れる場所の考え方は入居が決まる部屋の水回りにまとめました。
| 工事 | 費用の目安 | 工期の目安 |
|---|---|---|
| 賃貸ワンルームの原状回復(内装一式) | 4〜9万円 | 1日程度 |
| 1LDKの内装一式 | 8〜18万円 | 2〜3日 |
| クロスの張り替え(6畳) | 5〜9万円 | 1日程度 |
| クロスの張り替え(1㎡あたり) | 900〜1,500円 | 面積による |
| トイレの交換 | 15〜35万円 | 半日〜1日 |
| 洗面台の交換 | 10〜30万円 | 半日〜1日 |
替えるなら、面積の大きい場所から
限られた予算で入居の決まりやすさを上げるなら、面積の大きい場所から順に見ます。内見に来られた方が最初に目に入れるのは、壁と床の広がりだからです。小さな部材をいくつも新しくするより、壁か床のどちらかをきれいにしたほうが、部屋全体の印象は動きます。
壁をすべて張り替えるのか、傷んだ面だけを替えるのかも、状態を見てから決めます。ほかの面と色味がそろう場合は一面だけで収まりますし、日焼けの差が出る場合は部屋ごとに替えたほうが仕上がりは落ち着きます。どちらが安いかではなく、見たときに不自然さが残らないかで判断しています。
クリーニングと内装を、別々に手配しない
清掃の業者と内装の会社を別々に手配すると、どちらの日程も相手の進み具合に左右されます。内装が1日延びれば清掃も後ろにずれ、鍵の返却と募集開始がまとめて動きます。私たちは内装と一緒に清掃の手配もお受けしているので、終わった翌日に清掃を入れる、という並べ方ができます。
細かい補修も同じです。パッキンや部材の補修のような小さい工事は、単体で業者を探すと日程のほうが先に埋まります。内装の工程に乗せてしまえば、別の日を取らずに済みます。
INSIDE ITOSHIMA糸島市内にいるので、同じ日に市内を回れます
私たちの事務所は糸島市前原東3丁目13-76にあります。前原・波多江・加布里の市街地から、志摩や二丈の方面まで、日常的に動いている範囲です。
市内に拠点があることの効き目は、移動時間が短いことそのものではありません。同じ日に複数の現場を回れることです。退去の立会いに顔を出し、別の物件の仕上がりを確認し、足りない材料を取りに戻る。これが1日のうちに収まると、工程と工程の間に空く日が減ります。
退去が重なる時期ほど、差が出ます
入れ替わりが集中する時期は、どの会社も日程が混み合います。その時期に1日で回れる件数が、そのままお待たせする日数に変わります。退去の予定が見えた段階でご連絡いただけると、混み合う前に日程を押さえられます。
糸島市での対応の考え方は糸島市でリフォーム会社を探すならと対応エリアのページにまとめています。
福岡市内の物件も、同じ組み立てでお受けします
糸島市のほか、福岡市は全7区にうかがいます。西区・早良区は特に近く、糸島から続く生活圏です。市外の賃貸については福岡の賃貸原状回復に書いています。
物件が糸島で、オーナー様が市外にお住まいという場合もあります。その場合は、現地の状態を写真と見積書でお伝えしながら進めます。
ここまでが、お住まいによって変わる部分です。どれが当てはまるかは、実際に見れば分かります。
現地調査・お見積もりは無料です。お見積もりのあとに契約する義務はありません。見た結果「まだ替えなくて大丈夫です」とお伝えすることもあります。
UNITS1戸からでも、連棟でも、窓口は一つで受けます
原状回復は1か所からお受けしています。クロス1部屋だけ、洗面台1台だけ、というご依頼でも遠慮していただく必要はありません。
同じ建物で2戸以上の退去が重なったときは、連棟やアパートをまとめてお任せいただくこともできます。戸ごとに別々の会社へ頼むと、連絡と日程の調整が戸数の分だけ増えます。まとめていただければ、その調整はこちらの中で終わります。
戸数が増えても、連絡先は増えません
まとめたときの段取りの組み方と、戸ごとの内訳の出し方はアパート一棟の原状回復に詳しく書いています。どちらの規模でも、オーナー様の連絡先は一つで済みます。
戸数が多いほど、工事の順番そのものより、連絡の往復で日が消えていきます。そこを減らせるかどうかが、まとめる判断の中身です。
見積もりまでは無料で、断っていただいて構いません
現地調査と見積もりに費用はいただきません。内容をご覧になってから判断していただけますし、今回は見送るという結論でも問題ありません。他社と比べていただくのも歓迎です。
調査のときに何を見て、何をお伝えするかは現地調査は無料?有料?にまとめています。
BEFORE / AFTER退去から募集まで、日数で見ると何が変わるか
相談の前は、こういう状態です。退去の連絡は来たけれど、部屋の状態がはっきりしない。どこまで直すか決まらないまま、頼む先を探すところから始まる。気がつくと、何も手をつけていない日が続いています。
現地を見たあとは、こう変わります。手を入れる場所と見送る場所が分かれ、工程が1本の予定になります。募集を始められる日が見えるので、広告の準備も並べて進められます。
この差を生んでいるのは工事の速さではなく、状態を早い段階で押さえられたかどうかです。下の写真は、退去後の部屋の内装を仕上げた実例です。
BEFORE退去したあとの部屋。壁も床もそのままで、どこから手をつけるか決まらないまま日が過ぎていきます。
AFTER内装を仕上げたあとの同じ部屋。直す場所と見送る場所が決まり、募集を始める日から逆算して工程が組めています。※実際の施工写真です。
FAQよくあるご質問
退去の連絡が入った段階で相談できますか。
糸島市のどのあたりまで来てもらえますか。
1戸だけの依頼でも受けてもらえますか。
クリーニングだけで済ませられることもありますか。
通常の使用でついた傷みは、どのように扱われますか。
現地調査や見積もりに費用はかかりますか。
CONCLUSIONまとめ
賃貸の原状回復は、どこまで直すかという話に見えて、実際には何日で次の募集に載せられるかという話です。糸島市のように入れ替わりのある地域では、1回あたりの空白の長さが、年間の手取りに静かに効いてきます。
そのために私たちができるのは、退去立会いの段階で状態を押さえること、落ちる汚れと落ちない汚れを分けること、1戸でも連棟でも一つの窓口で工程を組むことです。替えなくてよい場所は、そのままお伝えします。
糸島市で賃貸物件をお持ちで、退去の予定が見えている方は、その段階でご連絡ください。現地調査と見積もりは無料です。お電話は092-334-2211、フォームからのご相談もお受けしています。
ほかのコラムはコラムの記事一覧からすべてご覧いただけます。
※費用は目安のレンジです。正確な金額は無料の現地調査でお出しします。糸島市・福岡市を中心に対応しています。

